任天堂64初の本格育成ゲーム『魔獣使い伝説ズール』について紹介していきます。
かなりマイナーゲームですが、そこそこ面白いです。
リメイク情報は今のところなし・・・!
では以下で詳しく見ていきましょう!
『魔獣使い伝説ズール』とは
『魔獣使い伝説ズール』とはイマジニア社が発売した任天堂64の育成ゲームです。
魔獣と人間が共存する世界で、魔獣マスターとなるべく旅立つ少年の物語で、任天堂64初の育成ゲームということで注目を集めるはずでした(なぜかマイナー)。
内容としては、笛の音色でモンスターを操って戦い、仲間を増やしながら次の街へ向かっていくようなポケモン的なゲームです。
森で偶然見つけた珍しい魔獣バーニィと、それを狙う魔獣コレクターや魔獣コレクターに渡すために魔獣を乱獲する魔獣ハンターとの戦いを通して主人公と魔獣たちが成長していきます。
『魔獣使い伝説ズール』の魅力とは
この『魔獣使い伝説ズール』というゲームの魅力としては、以下の3点が挙げられます。
1.広大なフィールド
2.可愛い絵柄
3.魔獣コンプリートの難しさ
それぞれ見ていきましょう。
1.広大なフィールド
まず、一つ目の利点は広大なフィールドです。
どこまでも続く大地を自由に旅していく!というのはRPGの醍醐味の一つですが、ズールでは以下の図のように、街から街への移動は開放感あるフィールドを移動していくのでこの点は素晴らしいです。
ちなみに広大すぎてけっこう移動が大変なのですが、AUTO移動機能とかもあって方角だけ合わせておけば自動で移動してくれる機能もあります。戦闘も基本的にはセミオートです。
2.可愛い絵柄と暖かいストーリー
2つ目の利点としては、絵柄とストーリーがあたたかいという点が挙げられます。
主人公が住んでいるのは孤児院のような場所で、そこでは基本子供だけで生計を立てていて18歳くらいの年長者が父親、母親代わりというような感じ。
魔獣を拾ってきた主人公に対しても、「この魔獣はアルバイトでも何でもして、自分で世話をするように」というような深みのあるコメントがあったり、主人公も基本はいいやつです。
絵柄も可愛い感じで、街の絵と合わさると異世界観があって自分はけっこう好きでした。
3.魔獣コンプリート
3つ目のメリットは魔獣コンプリートのやり込み要素です。
魔獣は全部で160種類以上いて、ポケモンを超えています。
なので、全部コンプリートするのはかなり大変ですが、やり込み要素としては良い感じ。
他にもクリア後にしか手に入れられない3つのほうぎょくなどやり込み要素は多いです。
『魔獣使い伝説ズール』が売れなかった理由
じゃあ、なんで売れなかったんだ!という話になるのですが、確かに微妙な点もいくつかありました。
1.異常に高いエンカウント率
2.戦闘中アバウトな指示しか出せない
3.モンスターが使いまわし
1.異常に高いエンカウント率
ズールではポケモン方式のフィールドを何歩かするとモンスターとエンカウントして先頭画面に入るというスタイル。
ただ、このエンカウント率が異常に高いのです。
マップが広大で、かつ迷いやすい森などのダンジョンで、さらに敵が無限に湧いてくるとあっては、うざいことこの上なし。
たぶん当時小学生とかでプレイした人の中には
2.戦闘中アバウトな指示しか出せない
2つめの微妙ポイントは戦闘システムかなと思います。
ズールでは、主人公は魔獣使いというポジションなので、基本的に直接は戦えません。
なので、魔獣たちに指示を出していくわけですが、この指示がアバウトです。
ドラクエでいう「ガンガン行こうぜ!」とか「命を大事に」みたいな感じで、ふわっとした指示をリアルタイムで出していく必要があり、これはこれでけっこう面白かったんですが、わかりやすさを求める層には受けなかったのかなと思います。
3.モンスターが使いまわし
3つ目の微妙ポイントはモンスターの使い話増し感です。
低予算ゲームだったのか、色違いを別モンスターとして売り出していることが多く、全部違うデザインのポケモンと比べるとやはりちゃちさは否めません。
角をつけるとかちょっとでも変えればいいのに、マジでそのまま色変えただけ、みたいなのは結構いました(笑)
終わりに
とまあ、メリットもデメリットも尖った64初の本格RPGゲームだったわけですが、あまり売れなかったようです。
でも売れてなさのわりにはそこそこ面白かった記憶もあるので、マイナーゲームでいいやつやりたい!みたいなときや、任天堂64で育成RPGがやりたいときにはオススメです。
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